「ピラティス」ってよく聞くけどピラティスって何なの?
という質問にお答えします。

元ヨガインストラクターのmilleです。
ヨガインストラクター時代からピラティスにはまり、現在はピラティスメインのエクササイズを中心に日々運動しています。
ヨガの良さも知っている上で私がピラティスを推す理由がわかるブログを書いています。
今日は、ピラティスってそもそも何なの?誰なの?を知ってもらい、ピラティスって誰でも始められるんだ!ということをお伝えします。
1.ピラティスって?創始者や歴史から好きになる「ピラティス・メソッド」
2.余談:ピラティスはティラピスではないし、ティラミスでもない創始者の名前です!
ピラティスって?創始者や歴史から好きになる「ピラティス・メソッド」
「ピラティスってよく聞くけど何なの?」という人が多いです。
その次に多いのが「ヨガじゃないの?」「ヨガとピラティスの違いって何なの?」
この二つが圧倒的に多い質問です。
確かにピラティスの創始者であるジョゼフ氏はヨガも取り入れつつピラティスを作り上げました。
まずは創始者のことからお伝えします。
ピラティス創始者ジョゼフは病弱な子どもだった!?ピラティスのルーツ
ピラティス・メソッドの創始者である「ジョゼフ・ヒューベルトゥス・ピラティス」。
彼が生まれたのは1880年、ドイツのデュッセルドルフ近郊で育った幼少時代は喘息やリューマチ熱に悩まされる病弱な子どもでした。
ですが、その体験こそが彼に健やかな身体を熱望させ、青年期にはボディビル、ダイビング、スキー、体操などに没頭させ、どの種目においても達人の域へとなりました。
健康への探求心が非常に強く身体に対する洞察力も間違っていなかったからこその成果と言えます。
しかしこの時点では現在につながる理論にはまだ達していません。
30代を迎えたピラティスはイギリスに渡り、そこでボクサー、サーカスのパフォーマー、さらに警官に護衛術を指導するトレーナーも務めることとなります。
また、第1次世界大戦中には収容所に入れられましたが、そこで看護師となり、同胞の健康管理の為にエクササイズを考案・指導します。
その結果、イギリスでインフルエンザが大流行して数千人が死亡した際、彼がいた収容所では誰一人罹患しなかったそうです!
また、腕が動かない、脚が動かない、ベッドから起き上がることさえできないという負傷兵のリハビリの為に身体に負荷がかからずにいかに回復させられるかを目的のエクササイズを考案しています。
戦後は帰国してドイツ軍に従事したもののやがてアメリカでの移住決心し、ニューヨークへと向かいます。
マンハッタンでスタジオを開設すると、当時ニューヨークで隆盛にあったモダンダンス界で支持され、歴史的なダンサーたちがピラティスの元に集まります。
ダンサーに求められる
・バランス
・しなやかさ
をピラティス・メソッドが可能にしてくれると確信したからです!!
ここでピラティスメソッドが完成!その時にジョゼフ著書「ユア・ヘルス」を出版します。
ですが、当時はあまり評価されなかったそう・・・

後に必ず理解される日が来る
と言っていたそうです。
- 1880年ジョゼフ・ヒューベルトゥス・ピラティス、ドイツに生まれる
- 1910年代ジョゼフ、第一次世界大戦中に捕虜としてイギリスの収容所へインフルエンザが大流行して数千人が死亡した際、彼がいた収容所では誰一人罹患しなかった
戦後はボクサー、護衛術のトレーナーなどを職業とする。 - 1920年代ジョゼフ渡米するニューヨークへ向かう船上でクラーラと出会う。日に結婚。
- 1925年代ジョゼフ&クラーラ夫妻、ニューヨークに「ピラティス・スタジオ」を開設
- 1934年ジョゼフによる最初の著書『YOUR HEALTH』出版
ピラティスの歴史「約80年前から『現代人への健康の悩み』に警笛を鳴らしていた!」

ジョゼフ・ピラティス氏

真実は必ず広まっていく。だから私は、自分の教えがいずれ多くの人々の知るところとなり、やがてはごく当たり前のこととして受け入れられると信じている。
ピラティスの著書「ユア・ヘルス」の序文で語られた言葉です。
これが20世紀の前半です。彼はこの頃から現代人へ警笛を鳴らしていました。

ビジネスマンは戦中も戦後も富を蓄えるのに夢中で、健康を守るために時間をかけようとはしなかった。
物質的な富を手に入れるのと引き換えに、精神的な幸福という計り知れない価値を持つ宝石を、不注意かつ無意識のうちに犠牲にしてきたことを、遅まきながらようやく理解し始めた。
多くの場合、彼らは人生の一番いいはずの時期に死んでいく。
20世紀の初頭にこれを唱えていた人はそう多くはなかったはず・・・。

世の中にはまた、かなりの数の”半病人”と呼ぶべき人がいる。
つまり、十分に健康とは言い難いが、医学的な治療は必要としないと思える人々だ。
この層に属する人々が求めているのは薬ではなく、コントロロジーのような自己鍛錬法である。
人々が潜在的に持っている豊かな力を伸ばして活動と調和へつなげ、短期間で健康を享受できるようにする。
こうした方法をしらないまま、無関心を改めなかったり、誤った指導を受け続けたりすれば、やがて深刻な(致命的な)病気にかかってしまうだろう。
ピラティスメソッドとはコントロロジーという考え方
「コントロロジー」と言う言葉はピラティス氏による造語でこのコントロロジーこそが現在、私たちが「ピラティス・メソッド」と呼ぶものです。
コントロロジーとは・・・
・身体の筋肉の動きすべてを意識的にコントロールすること。
・骨格を構成する骨によって動く梃子の原理を正しく活用すること。
・身体のメカニズムについて完全に理解すること。
・休息や睡眠中の身体の動きに、均等の法則と重力の法則がどのように働いているかをよく理解すること。
上記の成果をまとめたものを「コントロロジー」という考え方である。
つまりは、「身体か心かではなく、身体も心も!」にたどり着くのです。

コントロロジーは、私が一生をかけて研究した自然の法則の根本をなし、それを支配する原則から学んだことに基づいている。
「コントロロジー」の考え方の1例を挙げてみます。
ここで多くの人はどういう座り方が理想的なのか、なんとなくはわかっているけれど本当の意味で理解していない人の方が多いのではないでしょうか。
日常的に行われている動作のほとんどは分析したり、熟考したりすることもなく半ば無意識に行っています。
けれど、コントロロジーの考え方では「意識することから始まる。つまり、頭で筋肉をコントロールするところから始める」のだそうです。
現在、医療現場で積極的にピラティスが取り入れられている!
現在のピラティスがどう変わってきているかというと、ピラティスはどんどんその本当の目的を理解され広まり、医療現場で活躍する理学療法士や作業療法士からも支持され、取り入れられているそうです。
リハビリの専門家からみても、ピラティスにはリハビリ効果があるためです。
因みに理学療法士と作業療法士の違いですが、
理学療法士は、寝返る、起き上がる、立ちあがる及び歩くなど、日常生活で必要な基本動作ができるように身体の基本的な機能回復をサポートする動作の専門家です。歩行練習などの運動療法や、電気・温熱・光線などを使った物理療法を用いて、身体の機能や動作の回復をうながし、自立した日常生活が送れるようにバックアップします。
作業療法士は、入浴や食事など日常生活の動作や、手工芸、園芸及びレクリエーションまであらゆる作業活動を通して、身体と心のリハビリテーションを行う専門家
つまり、作業療法士はそううつ病及び摂食障害などの精神障害の患者さんも対象としていることが違いになるそうです。
ピラティス氏が考案したエクササイズが現在の医療にも役立っているんです。
余談:ピラティスはティラピスではないし、ティラミスでもないです(笑)
「ティラピスというエクササイズも存在するし、ピラティスというエクササイズもあるよね!」
なんて言われることがありますが、それはピラティスを言い間違えている人が勘違いしているだけです(笑)
ピラティスってどうしても言いにくいらしく、「ティラピス」と言ってしまう気持ちもわかりますよね(笑)
子供に言うと、「ティラミス?」なんて返ってくるのですが、さすがにそれは違う( ´艸`)
ティラピスやティラミスと言っている方がいたら、ちゃんと教えてあげてくださいね!^^
まとめ:ピラティスのメソッドは未来にも通じる
54歳の誕生日に撮影されたピラティス写真「YOUR HEALTH」より
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現在、そして未来の人類の健康につながるこのピラティス。
学べば学ぶほど、自分の身体をコントロールでき、日々健康につながっていると実感します。
まずは、始めてみるということがおススメ。
元インストラクターがおすすめするピラティススタジオ(教室)3選

最初は地味でキツイ(笑)ですが気が付いたらピラティスと共に生きていると思えますよ^^
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